こんにちは、みなとです
今日も子ペンギンくんが困っているようです。どうしたのでしょう?


よし、まずはどんなところにどんな受容体があって、刺激するとどうなるのかを覚えよう!
交感神経、副交感神経に作用する薬は様々な疾患に用いられるので是非押さえたいところですが、いきなり作用機序をみてもなかなか頭に入ってこないのでは無いでしょうか?
アドレナリンやアセチルコリンがどこに作用したらどんな効果があるのかがわからない状態でそれらに作用する薬を勉強してもなかなか理解できないのは当然です
そこでまずは「どの器官にどの受容体があって、刺激するとどうなるのか」を抑えるのが、作用機序や適応を理解する上で重要です
これを押さえてから各医薬品の勉強をすると作用機序や適応がすんなり入ってくるのでぜひ押さえておきたいです。
また、試験でありがちな弛緩と収縮を逆にしてある意地悪な問題にもしっかり対処することができるようになります。
今回はそんな交感神経、副交感神経の作用について以下の内容で解説します
- 交感神経、副交感神経の二重支配の表
- 覚え方のコツ
交感神経、副交感神経の二重支配の表


覚えるべき受容体、作用を厳選して以下の表にまとめてみました
よろしければご活用ください


けどまだ沢山あるなぁ…

だからこの表の内容は覚えて欲しいんだけど…
大変な人向けに覚え方のコツを次で説明するよ
覚え方のコツ
再度表を挙げます

確かにα、β、Mと受容体が多く、さらに収縮弛緩が混ざっているので覚えるのは大変そうです…
ですが、ある程度は規則性があり、それを意識すると覚えやすくなると思うので紹介します
アドレナリン受容体に関して
ここに登場するアドレナリン受容体はα1、β1、β2、β3の4種類です
これらを刺激すると収縮方向に作用するのか、弛緩(広がる)方向に作用するのかでグループ分けをします
すると
- 刺激すると収縮するのはα1、β1
- 刺激すると弛緩(広がる)のはβ2、β3
このようにグループ分けができます。
そして、収縮・弛緩の観点のまま再度表をみてみると、アドレナリン刺激は弛緩の方が多くなっていることがわかるかと思います(瞳孔散大筋は収縮だが瞳孔が広がる方向に作用)
逆に、アドレナリン刺激で収縮するのは心筋、血管、前立腺だけですね
よって
アドレナリン刺激は大体がβ2受容体による弛緩、例外は心筋のβ1、血管や前立腺のα1
という覚え方で対応することができます
アセチルコリン受容体に関して
ここに登場するアドレナリン受容体はM2、M3受容体の2種類です
アセチルコリン受容体でも同じように分類すると
- 刺激すると収縮するのはM3
- 刺激すると弛緩するのはM2
となっています
そしてアセチルコリン刺激ではほとんどが収縮し、例外として心筋のM2だけが弛緩(収縮力↓)ですね
よって
アセチルコリン刺激では大体がM3受容体による収縮、例外は心筋のM2で弛緩
と言う覚え方で対応することができます
まとめ
以上、交感神経、副交感神経の二重支配、刺激による作用の覚え方について解説しました
このサイトの表でも青本の表でも構いませんが、最初に覚えておくことを強くお勧めします
各医薬品の作用機序の理解効率が高まりますし、国家試験の問題でも辻褄が合わない選択肢の排除に役立ちます
- アドレナリン刺激は大体がβ2受容体による弛緩、例外は心筋のβ1、血管や前立腺のα1
- アセチルコリン刺激では大体がM3受容体による収縮、例外は心筋のM2で弛緩
この覚え方でほとんど対応できますので是非活用してください
