
こんにちは、みなとです
先日、Twitterにて子ペンギンさんからこんな質問を受けました


基本的な持ち物に関しては事前に配布される受験者留意事項に記載されていますが、快適に試験を受けるためには当然それ以外にも持っていったほうが良いものがあります
そこで今回は筆者みなとが105回薬剤師国家試験を受験した経験から薬剤師国家試験の受験に必要なものを紹介していきます

- 受験者留意事項に記載されているもの
- 受験者留意事項に記載されていないもの

目次
受験者留意事項に記載されているもの
まず紹介するのが、事前に配布される受験者留意事項に記載されている持ち物についてです
- 黒のボールペン
- HBの鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム(砂消しゴムは不可)
- 鉛筆削り
- 腕時計(電卓、通信又はメモ等の機能がある時計の使用は認めない)
- マスク(無地のものに限る)
- 昼食
ここに記載されているものは全て必ず持っていきましょう
逆に言えばそれらさえ持っていけば受験だけはできる持ち物です

重要度は明白ですので、選ぶ際のポイントを紹介していきます
黒のボールペン
ボールペンは試験に使うのではなく、試験前に書類に記入するために使用します
インクがつけばどんなものでも構わないので普段使っているものを持っていきましょう
HBの鉛筆又はシャープペンシル
鉛筆、シャープペンは試験時に解答用紙に記入するために使います
- 公式で指定されているHBのものを使用する
- 最低鉛筆3本+シャープペン1本は持っていく
- シャープペンが使えない会場があるという噂も…
正直、極端に薄いものでなければ問題なくマークは読み取られると思います
しかし、公式がHBを指定しているのですからHBを使用しましょう
億が一の確率でも読み取られなかったときの損失が大きすぎます
HB以外でないと点数が落ちてしまう呪いにかかっているのでなければHBを選んでください
試験中は鉛筆削りを使用することはできません(重要)
なので折れたときの保険に鉛筆は3本以上、最終手段にシャープペンも持っていくことをおすすめします
シャープペンをメインにする人は鉛筆3本、シャープペン2本以上を持っていきましょう
万が一、シャープペンに不具合が生じたら詰んでしまうからですね
なお、シャープペンの替え芯も鉛筆削り同様試験中に使用できません
シャープペンをメインにする人でも鉛筆が必要な理由は後述です
これはあくまで噂で実体験ではないのですが、シャープペンの使用が禁止された会場もあるとか…
シャープペンを使うつもりの人も念の為、鉛筆も用意したほうが良いと思います
消しゴム(砂消しゴムは不可)
試験で使用するための消しゴムです
- マークシートに合う消しやすいものを用意する
- 細かくピンポイントで消せるものを用意する
- 消しゴムも念の為2つ以上
- 砂消しゴムは禁止(公式が注意しているので念の為)
マークシートは機械で読み取るものなので、折れ曲がりなどは避けたいところです
消えにくい消しゴムで無理に消そうとすると折れ曲がり事故につながりかねないので注意です
また十分に消しきれず、誤答になってしまうのも大問題です
マークシートに適した消えやすいものを選びましょう
一通り問題を解き終わった後、見直しをした際に間違いに気づくことは多々ありますよね
その際は間違えた1箇所だけを消しますが、丸まった消しゴムだとなかなか大変です
メインのものは丸まっていても良いですが、もう一つ新品のものがあると便利かもしれません
鉛筆と同様に予備も用意しましょう
砂消しゴムを使っている人はなかなかいないと思いますが、念の為
薬剤師国家試験に砂消しゴムは使用できません
マークシートが削られてしまうからですね
鉛筆削り
試験の合間に使います
- 試験中は使えない
- 削りカスを貯めておけるものの方が便利
- 鉛筆削りは1個でもOK
試験中は机の上に鉛筆削りを置くことができないので使えません
休憩時間にしっかり準備しておきましょう
試験会場のゴミ箱は使用することができない場合がほとんどなので、鉛筆削りは机の上で使用することになります
机の上にバラバラと散らばった削りカスを片付けるのは面倒だと思うので、ケース型の鉛筆削りがおすすめです
鉛筆削りも予備を…持っていってももちろんOKですが、鉛筆削りは休憩時間に使うものなのでトラブルが起きても借りることができます


腕時計(電卓、通信又はメモ等の機能がある時計の使用は認めない)
試験の経過時間を把握するために使います
なお、試験会場に時計はありません
- 『腕』時計であること
- 電卓、通信又はメモ等の機能がある時計の使用は認めない
- 電池残量には気をつけて
- 音は鳴らないようにしておこう
公式で腕時計が指定されているので、腕時計を持っていきましょう
おそらく腕に装着して受験するよう指示されるはずです
置き時計や懐中時計を使ったという報告も聞きますが、公式に従うことをおすすめします
スマートウォッチなどは使えないということですね
単独で時計のみの機能を有するものを用意しましょう
いざというとき使えなくなってしまっては困るので電池残量には注意です
試験用の時計をAmazonなどで購入する際はレビューを必ず確認し、すぐに動かなくなった等のトラブル報告がないものを購入しましょう
アラームがなったからといって不合格になることはありませんが、アラームはOFFにしておきましょう
マスク(無地のものに限る)
2021年1月現在、世界中で新型コロナウイルス感染症が流行しています
試験会場のような密になる空間では感染対策が必須となります
- 無地のものにすること
文字はもちろん、柄のあるものも不可です
試験官が一人一人の顔を確認して回りますが、その時にマスクもしっかり確認されます
なお、マスクの裏もしっかり確認されますので裏表ともに無地のものを選びましょう
裏を使ってカンニングをしようとする不届きものは逮捕です
昼食
昼休憩用の食事ですね
- ゴミの処理が簡単なもの
国家試験会場のゴミ箱は使えません
ゴミは各自で持ち帰る必要があるので、食べ残しが生じるものや容器の処理が大変なものは避けるのが無難です
個人的には菓子パンがおすすめです
それなりに日持ちがあり、昼休みで食べ切る必要がなく、ゴミはコンパクトにまとめられるからですね
受験者留意事項に記載されていないもの
次に受験者留意事項に記載されていなくても、ほぼ必須なもの・あったほうが良いものを紹介します
- 受験票
- 宿泊道具
- スマートフォン、財布など必需品
- ゴミ袋
- 医薬品
- 勉強道具
- 目覚まし時計
- イヤホン、耳栓
- 軽食
- 飲み物
受験票
受験番号の確認、受験資格の確認に使います
- 必須なのに受験者留意事項に載っていないので要注意
受験票は自らの受験番号の確認や、受験資格があるかの確認に使えますのでしっかり会場に持っていきましょう。
注意すべき点は、必須アイテムなのに受験者留意事項の持ち物リストに載っていない点です
受験者留意事項をチェックリストがわりに使った場合に忘れてしまう可能性が出てくるので気をつけてください
宿泊道具
受験会場近くのホテルに宿泊する人がほとんどだと思いますので、着替えなど宿泊する準備も必要です
- 着脱可能な防寒着
- 雨具
薬剤師国家試験は2月に実施されるので、基本的には気温が低く防寒着が必要です
着替えも基本的には冬用の暖かくするためのものになると思います
しかし、国家試験の会場がどのような温度になっているかはわかりませんので、調節ができる服装をおすすめします
膝掛けの使用は、試験前に申し出れば可能でしたので膝掛けを利用するのもいいかもしれません
住んでいる地域と試験会場の地域では天気予報が異なる場合があります
うっかりチェックする地域を間違えないようにして、微妙な天気なら折りたたみ傘を持っていくのが無難かと思います
スマートフォン、財布、ティッシュなどの必需品
普段から生活に欠かせないものは必ず忘れないようにしましょう
ゴミ袋
再三書いていますが、国家試験会場のゴミ箱は利用できません
食事やティッシュのゴミを持ち帰る必要があるので、ゴミ袋が必要です
- 国家試験会場のゴミ箱は利用不可
- コンビニの袋でOK
これ、僕の場合は当日アナウンスされました
当時はコンビニのレジ袋が無料で、自然に持ち合わせていたのでよかったのですが…
2021年1月現在はレジ袋が有料ですが、国家試験用に数枚は手に入れておきましょう
国家試験の会場で出るゴミを持ち帰ることができれば良いので、コンビニ袋程度の大きさでOKです
医薬品
持病の薬、目薬、眠気覚まし、下痢止めなど必要に応じて持っていきましょう
- 試験時間中の使用は事前申請が必要
- 申請をしていない場合、試験中に医薬品を身につけることはできない
試験中の服薬、飲食には事前申請が必要です
国家試験の受験に伴う配慮申請書(厚生労働省)
106回国家試験の場合は2020年11月30日までの申請が必要だったようです
特別な配慮が必要な方は必ず期限までに申請を済ませましょう
薬剤師国家試験という試験の特性上、当然とも言えますが医薬品を身につけて受験することはできません
ポケットなどに入れていた場合、最悪カンニングを疑われて失格になる可能性もあるので注意しましょう
これに関しては試験前に必ずアナウンスされると思うので、その際に再確認すればOKです
勉強道具
試験前日や会場で勉強するための勉強道具です
- 初日の前日は結構勉強できるのでそのつもりで道具を準備する
- 試験会場ではほとんど勉強できない
- スマホに勉強データを入れておくのがおすすめ
試験初日の前日は、移動中やホテルでそこそこ勉強ができます
青本や過去問を使ってしっかり勉強できるので、前日用に青本や領域別を持っていくのもアリだと思います
逆に試験会場ではほとんど勉強できないと思った方が良いです
試験と試験の間にはそれなりの休憩時間があるように書かれていますが、そのうちの10分以上が回答用紙の回収・確認で消費されます。
その間は勉強することができませんので、休憩が30分あるように書かれていても10分ほどしかなかったなんてこともあります。
会場に青本や過去問を持っていっても、調べたい事項を探しているうちに終わってしまうこともあり得るのであまり賢い選択とは思えません
最終確認用のまとめプリントなどがあるといいと思います
僕は薬ゼミの山掛け講義のプリントを眺めていました
当日の勉強方法でおすすめなのがスマホに勉強用データを入れておいて、スマホで勉強する方法です
当日、スマートフォンなどの携帯電話は机の上の封筒に入れて試験を受けます
当然試験中は取り出すことができませんが、試験が終了したらすぐに取り出すことができます。しまうのも封筒の中に入れるだけですので簡単です。
しかし、参考書類はカバンの中から取り出すのもしまうのも一手間です。
もし可能であれば、スマホアプリなどで勉強できるようにしておくと良いと思います。
目覚まし時計
万が一にでも国家試験に遅刻したら1年間を棒に振ります
宿泊組は慣れない環境になりますので、朝が弱い人はもちろん普段は大丈夫な人でもしっかり起きられる目覚まし時計の準備をおすすめします
筆者みなとが実際に国家試験に持っていったおすすめ目覚まし時計はこちら
イヤホン、耳栓
試験会場で勉強する場合、周りは相当うるさいので集中するために必要な人は持っていった方がいいです
イヤホンは音を流していなくてもつけているだけで話しかけられにくくなるのでおすすめです
軽食
空腹で集中力が切れてしまう人は持っていった方がいいと思います
飲み物
おそらく試験会場にも自販機などあると思いますが、混雑や売り切れの可能性を考えたら持参するのが良いと思います
なお、試験中の飲食はできませんので休憩時間にこまめに水分補給をしておきましょう
まとめ
薬剤師国家試験に必要な持ち物について解説しました
- 受験者留意事項に記載されているもの
- 受験者留意事項に記載されていないもの
- 黒のボールペン
- HBの鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム(砂消しゴムは不可)
- 鉛筆削り
- 腕時計(電卓、通信又はメモ等の機能がある時計の使用は認めない)
- マスク(無地のものに限る)
- 昼食
- 受験票
- 宿泊道具
- スマートフォン、財布など必需品
- ゴミ袋
- 医薬品
- 勉強道具
- 目覚まし時計
- イヤホン、耳栓
- 軽食
- 飲み物
