アセタゾラミドが尿のpHをアルカリ側に傾ける理由

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通常時に尿のpHが酸性になる理由

近位尿細管にはNa/H交換系が存在します

これが尿細管上皮細胞からHを尿細管腔に、Naを尿細管腔から尿細管上皮細胞に移動させています

つまり、細胞の中から管腔にどんどんHが送られてくるわけです

すると尿中にはHが豊富になるので尿は酸性になります

さて、このとき上皮細胞内から尿細管腔へ運ばれるHを作り出しているのが炭酸脱水酵素です

炭酸脱水酵素という名前から、炭酸(H2CO3)を水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分解する反応を触媒しそうですが、実はその逆反応も触媒します

この平衡が崩れたとき、つまりどちらかが多く(少なく)なったときにバランスが保たれるように働いているわけです

まとめると

上皮細胞内で炭酸脱水酵素が水と二酸化炭素からH2CO3を介してHを作り出し、そのHと尿細管腔のNaを交換することで尿細管腔のHが増え尿は酸性になります

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アセタゾラミドを投与したときの尿pHの変化

それでは炭酸脱水酵素阻害薬であるアセタゾラミドを投与したときはどうなるのでしょうか?

アセタゾラミドが炭酸脱水酵素を阻害することで、水と二酸化炭素からH2CO3を作り出す反応が抑制されます

それによって上皮細胞内のHが減少し、尿細管腔に送るHが少なくなってしまいます

供給が減ることで尿細管腔内のHも少なくなり、尿のpHが上昇します(酸性が弱まる)

これがアセタゾラミドを投与すると尿のpHがアルカリ側に傾く理由です

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