「いつか国家試験を受けなきゃいけないけど、どれくらいの難易度なんだろう?難しいのかな?」
「薬学部に興味があるけど、薬剤師国家試験って難しいのかな?6年間かけて受からなかったらどうしよう?」
薬剤師国家試験に対して漠然とした不安を感じているものの、その実態は中々分からないですよね。
105回国家試験を受験した筆者の感覚としては
薬剤師国家試験は簡単です
本記事ではそう思う理由を、少しだけ攻略法に触れながら紹介していきます。
目次
理由① 勉強法が確立されているから
これがとても大きな理由ですが、薬剤師国家試験の勉強法は、以下の観点からかなり確立されていると思います
- 王道の参考書(青本)が存在する
- 出題形式がほぼ固定されている
- 過去問の入手が容易
これらについて解説していきます
王道の参考書(青本)が存在する
言うまでもなく青本をはじめとする薬ゼミの参考書のことです。
国家試験に出題される薬学部のコアカリキュラムを網羅しています
出題されやすい、問題を解くのに重要なポイントは赤字や太字でしっかり強調されており、非常に優秀な参考書です
これに関しては以下の記事で検証していますので参考にしてください
【薬剤師国家試験攻略】青本(薬学)レビュー 青本だけで何点取れる?
なので参考書選びに迷うことはまずありません
大学受験のように、たくさんの種類の参考書の中から自分のレベルに合ったものを探す必要はありません
青本を読んで、青本の重要そうなところを覚えればOKです。
また、青本や既出問題集には国家試験の過去問が掲載されていますが、その解説もとても丁寧です。
何故その答えになるのかだけでなく、その問題を解くために覚えるべき・理解するべきポイントについて解説されているところも多いです。
また、この青本は薬学生であればまず全員が存在を知っており、自分だけが青本に出会えなかったということはありません
参考書選びの面で、勉強しやすい環境が整っているのです
出題形式がほぼ固定されている
薬剤師国家試験はマーク式の試験です。
言葉で解説ができるほど深い知識学なくても対応できる場合があります
また物理20点、化学20点、生物20点、衛生40点、薬理40点、薬剤40点、病態40点、法規30点、実務95点の配点は固定されています。
最近は複合問題で境目が分かりにくいこともありますが、それは1~2点の話です。
つまりどの分野を勉強すれば効率よく得点できるかが分かりやすいです。
また出題形式も大きく変わることはありません。
問題のほとんどは暗記で対応ができます。知識量の勝負です。
非常に問題に慣れ親しみやすく、対策が練りやすく、努力は裏切らない試験なのです
同じ試験を受験する仲間が学校内にたくさんいる
大学受験であれば同じ学校を志望する同志は数名だったのではないかと思います
しかし薬剤師国家試験は学部のほぼ全員が合格を目指す同志です
同じものに関心を向けているわけですから、情報共有など協力もしやすいですよね
自分の志望校は自分で調べなければならない大学受験などと比べると非常に勉強しやすいのではないかと思います
理由② 合格率もそれなりに高い
薬剤師国家試験の合格率は102~105回では約70%で安定しています
これは一級建築士(約20%)や司法試験(約25%)などと比較すると非常に簡単だと思います。
しかも薬剤師国家試験は相対評価なので、下位30%にならなければ合格できます
倍率にして約1.4倍という数字は、決して狭き門ではありませんよね
しっかり勉強していれば通過可能な倍率だと思います
合否を分けるのはやるかやらないか
「勉強しやすい環境が用意されているのは分かったけど、覚えること多いし難しいよ!!!」
確かにその通りです。ただ、それだけでしかありません。
一般常識が問われるのではなく医学・薬学の知識が問われるので全く勉強せずに合格することはできません
しかし、問われる問題のほとんどは暗記で対応できますし、覚えるべきことはほとんど青本に記載されています
6年間薬学部に通った学生なら、しっかり勉強すればだれでも合格できます
良い参考書や良い先生に出会えなかったから負けた...なんてことは起こりません
参考書も過去問も充実しているのですから、それを覚えたり解けるようにしたりすればいいのです
それでも勉強が難しい場合
本ブログでは薬剤師国家試験に向けた効率の良い勉強法を紹介しています
少しずつ増やしていく予定です。良ければ参考にしてみてください。
薬剤師国家試験 薬理学勉強法 薬理は単語カードアプリで攻略できる
どうしても青本以外の参考書も気になる方向けに、こちらも紹介しておきます。
まとめ
繰り返しますが薬剤師国家試験は簡単です
主な理由は勉強する環境が整っているからです
そして出題される内容は暗記で対応するものが多く、基本的には知識量の勝負です
つまり合否を分けるのはあなたが十分な勉強をしたかしなかったかにかかってきます
非常にシンプルで分かりやすいですよね。
勉強のやる気を用意すれば、特に恐れる必要はありません。
それでは、今後の勉強や進路を考える参考にしていただけたら幸いです