【薬剤師国家試験攻略】青本(薬学)レビュー 青本だけで何点取れる?

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青本を購入し、国試に向けていざ勉強を始めようと思っても、青本の膨大なページ数、文字数を前に何から手をつけていいか分からなくなっていませんか?

もちろん出来ることならば全ページの全内容を覚えた方がいいのですが、時間にも脳の容量にも限界があります。しかし、”赤字だけ”などに絞ってしまうと合格するだけの知識量になるのか不安になりますよね。

そこで、105回国家試験用の青本と105回国家試験を比較し、青本のどういった記述まで覚えれば何点取れたかを調査しました。

結論としては、赤字と黒太字をすべて覚えれば、青本の知識だけで平均235点を取ることができます。

本記事ではその調査方法と結論の解説を記載していこうと思います。

筆者は本記事以外にも薬剤師国家試験攻略記事を書いています。興味のある方は是非。

【薬剤師国家試験攻略】試験前日〜当日のスケジュールや注意点、持ち物などまとめました

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青本における記述の定義について

青本における文中の文字は大きく以下の3つに分けられます。

  • 赤文字(それに準じる目立つ色)
  • 黒太字
  • 黒細字

今回の調査では黒太字と黒細字に関してさらに

  • 赤文字に関連する黒太字
  • 赤文字に関連する黒細字
  • 黒太字に関連する黒細字
  • 単独黒太字
  • 単独黒細字

の5つに分類しました。ただし、どこからが単独でどこまでが関連項目であるかは明確な基準が設けられないため、筆者の感覚で決めております。薬理に関しては薬の名前と作用機序はセットで覚えなければ意味がないので薬の名前が赤文字であれば作用機序も赤文字として扱います。なお、ページ欄外でも赤文字で目立つようにしてあれば赤文字としてカウントします。

また、黒太字や黒細字であっても、赤文字の単語を説明している文章などであれば赤文字とカウントしております。以下に分類の例を挙げますので参考にしてください。(著作権の関係で青本の本文で例を挙げることはできません。ご容赦ください。)

“ペンギンは鳥類であるが、空を飛ぶことが出来ない。(←ここまで赤)18種類存在し(←赤に関連した黒太字)、野生のペンギンはおよそ南半球にしか生息しない。(←赤に関連した黒細字)

エンペラーペンギンは最大のペンギンである。(←単独黒太字)南極に生息する。(←黒太字に関連した黒細字)

最も速く泳ぐことができるのはジェンツーペンギンで、もっとも小さいのはフェアリーペンギンである。(←単独黒細字)

主なペンギン

  • エンペラーペンギン
  • キングペンギン
  • フンボルトペンギン
  • ケープペンギン

南極に生息するペンギン

  • エンペラーペンギン
  • アデリーペンギン”

赤字になっているのはペンギンですが、ペンギンという単語だけを覚えても意味がありません。”ペンギンは空を飛ぶことができない鳥”まで覚えれば知識として役に立ちますので、ここまでは赤字にカウントします。ペンギンとは何か、の後に続く生態はペンギンに関する追加情報であるので、赤字に関連する内容とします。

次の段落のエンペラーペンギンに関しては、確かにペンギンの一種ではありますが、エンペラーペンギンという別単語の説明になりますので単独黒太字としました。次の段落のジェンツーペンギンやフェアリーペンギンの内容についても同様に単独黒細字としました。

表で一覧にされているものは、表のタイトルが赤字であれば全体が赤字、一部が赤字であれば赤字となっているものだけ赤字とします。上の例であれば、主なペンギンとしてエンペラーペンギンを挙げることができれば赤字を覚えたことになります。一方で南極に生息するペンギンに関してはエンペラーペンギンとアデリーペンギンの両方を挙げることができて赤字を覚えたことになります。

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文字分類の略称について

  • 赤文字→R
  • すべての黒太字→B
  • すべての黒細字→N
  • 赤文字に関連した黒太字→BR
  • 赤文字に関連した黒細字→NR
  • 黒太字に関連した黒細字→NB
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調査した項目

完全解答することができる問題数

完全に回答することが出来る問題数に関して、

  • 赤文字のみを覚えた場合(R)
  • 赤文字と赤文字に関連した黒太字を覚えた場合(R+BR)
  • 赤文字と赤文字に関連した黒太字、黒細字を覚えた場合(R+BR+NR)
  • 赤文字とすべての黒太字を覚えた場合(R+B)
  • 赤文字とすべての黒太字と赤文字に関連した黒細字を覚えた場合(R+B+NR)
  • 赤文字とすべての黒太字と赤文字に関連した黒細字と黒太字に関連した黒細字を覚えた場合(R+B+NR+NB)
  • 赤文字とすべての黒太字とすべての黒細字を覚えた場合(R+B+N)

の7パターンで調査しました。なお完全回答とは、直接正解の選択肢を選ぶことができる場合と、不正解の選択肢をすべて削ることができる(消去法により選択肢が完全に絞られる)場合とします。

期待点数

期待点数とは、各暗記パターンで国家試験を受験した場合の点数の期待値です。薬剤師国家試験は選択式の試験であるため、各問において完全回答することができる知識がなかったとしてもある程度の確率で正解することができます。

本調査では前述の7パターンにおいて、各問の削ることができる選択肢を調査し、それぞれのパターンで受験した場合に期待される点数を計算しました。

105回国家試験における問題別傾向(必須、理論、実践)

前述した7パターンで期待される点数に関して、得点率を比較することで必須、理論、実践別に傾向を調査しました。

105回国家試験における科目別傾向(物理、化学、生物、衛生、薬理、薬剤、病態、法規、実務)

前述した7パターンで期待される点数に関して、得点率を比較することで科目別に傾向を調査しました。

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【結果】完全回答することができる問題数

7つの学習パターンにおける完全回答問題数を以下の表1にまとめました

完全回答数は覚えた知識により、回答を1つに絞ることができた問題の数ですので、各学習パターンを完璧にこなせば表の点数は確率によらず獲得することができます。

今回の調査では、必須問題は赤文字+全黒太字を覚えることで、最低でも68点を取ることができ確実に足切りを回避できることが分かりました。試験全体においては、赤文字と全黒太字と赤文字および黒太字に関連した黒細字を覚えることで最低でも218点をとることができ、確実に合格できることが分かりました。(105回国家試験の合格点は213点、禁忌肢は考慮しない)

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【結果】全体の期待点数

7つの学習パターンにおける期待点数を以下の表2にまとめました

期待点数は回答を1つに絞れなかったとしても、一定の確率で正解できることを考慮した場合に期待される点数であり、運に左右されますが、各学習パターンを完璧にこなせば、おおよそ表に示す点数をとることができます。

今回の調査では、必須問題においては赤文字と赤文字に関連した黒太字および赤文字に関連した黒細字を覚えることで足切りを回避できると予想されました。もしくは黒細字を覚えなかったとしても赤文字と全ての黒太字を覚えれば足切りを回避できると予想されました。試験全体においては、赤文字と全ての黒太字を覚えることで期待値として235.8点が予想され、合格することが予想されます。(105回国家試験の合格点は213点、禁忌肢を考慮しない)

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【結果】105回国家試験の問題別傾向(必須、理論、実践)

7つの学習パターンにおける、必須、理論、実践それぞれの期待得点率を以下の表3にまとめました

やはり必須問題はほとんどが5択問題であること、基本的なことが問われることから赤文字の周囲や黒太字を覚えることで7〜8割の得点が期待されることがわかりました。

理論問題は5つの選択肢から2つ選ぶ、パターンとしては10択の問題が多くなり、問われる内容も難しくなるため、赤文字とその周辺知識だけでは多くの受験生が目標とする65%に届かず、65%を超えるためにはすべての黒太字までカバーする必要があることが分かりました。ただし、理論問題の平均点は60%(薬ゼミ自己採点システム参照)であるので、赤文字とその周辺知識だけでも他の受験生に遅れをとることはないかもしれません。

実践問題に関しては、青本の全記載(赤文字、黒太字、黒細字)をカバーしなければ65%を超えることができないという結果になりました。しかし、青本ではOSCEや実務実習を経験していれば当然知っている知識が記載されていない、または強調されていないことが多数ありました。隅々まで覚えれば8割近い点数が期待されるのは間違い無いですが、実践問題に関しては青本の知識に加え、実習で学んだことが重要だと考えられます。

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【結果】105回国家試験の科目別傾向(物理、化学、生物、衛生、薬理、薬剤、病態、法規、実務)

7つの学習パターンにおける、各教科の期待得点率を以下の表4にまとめました

物理や化学は難易度が高く、65%を超えるためには細字まで広く覚えることを要求されますが、平均点も5〜6割と低いので赤文字と黒太字までカバーすれば遅れはとらないと考えられます。

生物、薬剤、病態は赤文字と全黒太字を覚えることでおよそ65%の得点が期待されます。平均点も約65%ですので、その辺りまではカバーした方が良いと考えられます。

衛生、薬理に関しては赤文字だけでも7割を超える得点率が期待されます。(薬理に関しては前述の通り薬名と作用機序はセット)赤文字や黒太字など目立つ記載をしっかり抑えることで効率よく得点できることが考えられます。ただし年度によって難易度が変わる可能性がありますので過信はせず、余裕が生まれたら知識を深めましょう(全教科に言えますが)

法規に関しては赤文字とその周辺まででは6割ですが、全黒太字をカバーすることで8割もの点数が期待されます。単独の黒太字まで抑えることで大きな得点源となります。また、平均も8割ほどで(薬ゼミ自己採点システム参照)多くの受験生が得点源としており、遅れを取らないためにも全ての黒太字まで抑えた方が良いと思います。

実務に関しては、前述した実践問題と同じく、青本のみで65%を超えるためには隅々まで学習する必要があり大変です。しかし平均点は65%ほどあり(薬ゼミ自己採点システム参照)OSCEや実務実習で身に付けた知識が点数につながっていると考えられます。

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【結論】結局なにをやればいいの?

期待点数をまとめた表2を再掲します

まず確認したいのは、青本は信頼できる参考書ということです。そこまでやる人はなかなかいませんが、青本の赤文字、黒太字、黒細字の全てを覚えることができれば約85%の得点が期待されます。これに、青本には記載されていないが、実務実習を経験すれば当然知っている知識も加わり9割近い点数が期待されます。青本には国家試験に受かるために必要な知識が十二分に詰まっています。

どこまで覚えるかですが、表2を参考にすると赤文字やその周辺知識だけでは不十分であり、黒太字まで覚える必要があることが分かると思います。赤文字と黒太字まで覚えることができれば、必須問題は8割で足切り回避、全体では約7割の得点が期待され、しばしば目標とされる65%を超えることが予想されます。

黒細字が気になるかもしれませんが、一切の黒細字を覚えなかったとしても赤文字と黒太字を全て覚えていれば7割が期待されるので、最初は思い切って捨ててみるのもアリだと思います。1周して余裕があったら覚えればいいと思います。まずは土台を作りましょう。

以上より、とりあえずの目標は青本の赤文字+全黒太字を覚えることに設定し、青本を何周かしてみてはいかがでしょうか。まずは赤文字だけでもいいと思います。合格には不十分ですが、赤文字だけでも190点くらい期待値あるので。知識が固まってきて余裕ができてきたら、覚えたところの周辺黒細字を少しずつ追加していくと良いと思います。

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まとめ

今回は青本を使った学習の有効性を検証してみました。結論として提示した勉強法は結構王道的なものでしたが、それにより期待される点数を提示することで自信を持って王道を進んでいただけるのではないかと思います。

ただし!これはあくまで105回用の青本と105回国家試験を用いた調査であり、106回以降に絶対当てはまる保証はありません。赤文字と黒太字を覚え切ったからといって慢心せず、余裕があるのならば知識を増やして合格する確率を高めていきましょう。

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